自分の好きな色を9色揃えた、自分のお小遣いで買ったペンです。
手紙や友達との交換ノートを飾ったり、学習ノートを自分なりにわかりやすく書くために使っていたお気に入りのペンです。
ないことに気づいたのは下校してから。入れておいたはずのペンケースから消えていました。
その日はパニックになりながらカバンと部屋をひっくり返して探しまくり、眠れない夜を過ごして、翌日早々に担任の先生に相談しに行きました。
正直言って、出てこないと思っていました。どうせ学校でも何もしてくれないだろうと。
世間を見てもそうでしょう?被害者よりも加害者の人権が尊重される世の中です。
私は、それは間違っていると思っています。悪いことは悪いと、悪いことをすれば罰があると、はっきりしらしめる必要があるのではないでしょうか?
どうせまた「犯人捜しはしない」だの「持ってくる方は悪い」だの言われて終わりかぁ?
と思っていたのですが・・・
急転直下、その日のうちに犯人がわかりました!
やはりクラスの女子。犯人の目星を付けていた一人でした。
しかも、それを担任に報告をしたのも、こちらで怪しいと思っていた生徒でした。
見つけてくれた女の子は、常々娘とトラブルの多かったコだったので、「いいトコあるじゃん」と思ったのですが、周りの反応は
「自分が疑われる可能性があることを知っているから、自分に目が向く前に犯人を捜したんじゃないの?」とのこと・・・
う〜ん、小学生も6年生になるといろいろあるんだなぁ。
担任から報告をいただき、夜に謝りに来るとのこと。女房は、私にも一緒に出てくれと言う。
正直言って、面倒くさい。こういう事件に巻き込まれる事自体が面倒くさい。心が疲れる。
犯人がどうこうなんてどうでもいい、盗まれたものが戻ってくればそれでいい。もちろん、女房も娘もそれだけでは収まりはつかないかもしれないけど、きつい言葉を浴びせて、それで今後こういった問題はなくなるのか?
性善説では考えられない、私がひねくれているのか?
父親・母親・子供と、担任の先生まで、揃ってやってきた。唇を結んで、ただただ謝る父親。泣き出す母親。当の子供は・・・?どうなの?本当に反省しているの?その表情と立ち居振る舞いからは、どの程度この「事件」を重く受け止めているのか、垣間見ることはできなかった。
とりあえず、ペンは帰ってきた。
持参したお菓子は受け取る気はなかったが、母親に泣かれて押し切られる形で受け取った。
私が言ったことは「今度のことが、今後子供の心と将来にどういう影を落とし、どういう傷を残すのか、ご家庭でよく話し合って下さい」という事だけ。
盗難に遭っているのは、娘だけではありません。娘にしても今回が初めてではありません。こんな事があれば、今までの盗難も、これから起こる盗難も、疑われるのは彼女です。それはもう、仕方のないこと。自業自得です。そういうリスクもあるということを、理解させるのが親の努めでしょう。
「夫婦の不仲が娘にこんな事をさせてしまった」と母親は泣きましたが・・・ドラマか漫画のような話しですが、実際にそんなことがあるのでしょう。事情はどうあれ、罪は罪。やってしまったことは消せません。
親子が帰った後、先生からもお話しがあるとのことでしたので、上がっていただき、娘も交えてお話を伺いました。
今回の件は、先生は大変重く受け止めていただき、すぐに対応していただけたようです。先生としても、あやふやなまま終わらせるわけにはいかないという、決意と覚悟で生徒達に接していただいたようで、その中から今回の犯人につながる情報が寄せられたようです。
同じクラスの中に被害者と加害者がいる、というのはとてもデリケートな問題です。先生も対応に苦慮なさったようですが、加害者に対しても冷静に対応をいただき、その中で彼女自身が自らの罪を認めたとの事でした。
担任として配慮に欠けていたと、頭を下げられましたが、もちろん先生に落ち度があったとは思いません。むしろ今回の対応には大変感謝していますし、頼りになる先生だなぁ、とあらためて感じました。
それでなくても娘の話から、結構話しのわかる生徒に人気の先生だなぁ、とは思っていました。それでいて厳しさもあり、ちゃんと生徒と向き合っている印象は受けていました。こういう言い方は失礼ですが、今年の先生は「アタリ」だったな、と(笑
それが今回の件で、さらに評価が上がりましたね。やはりちゃんと生徒に向き合って、話しをきいてくれる先生、それを曖昧にせずに最後まで対応してくれる先生は、親から見ても頼りになります。
お話しの中で、現代の教育が抱えている問題、学校が抱えている問題、クラスが抱えている問題等、いろいろと意見をうかがい、またこちらからもお話しさせていただきました。
すぐにシステムが変わることはないでしょうけれど、よりよい教育環境のために努力する先生が増えてくれれば、少しずつでも変わっていくのではないでしょうか。
今回の件も、盗まれたものが帰ってきて、犯人がわかったから、それで終わり、というわけではありません。
今後、彼女がクラス内でどういう立場になるのか、彼女自身がその意味を理解し克服していけるのか、これで本当に今後盗難事件は起こらないのか、クラス内だけでなく学校全体としてこういった問題を直視し対応していけるのか、課題は山積みです。
それはもちろん、加害者だけでなく被害者にも言えることです。
以前からクラス内での盗難・紛失は起こっており、娘も被害者となるのは初めてではありません。「被害に遭う可能性がある」という心構えをどう捉えているのか、娘とも話し合う必要があります。
加害者となったクラスメイトにしても、母親が言うように「夫婦の不仲が原因」であるならば、彼女自身の問題だけでなく、家庭内の問題としてどのように対処し子供に接していくのか、大きなカギとなる事でしょう。それこそドラマのように「子供がこんな事をしたのはオマエのせいだ」と夫婦で罵り合うようなことがないことを祈らずにはいられません。
まぁとにかく、トラブルに巻き込まれるのはゴメンこうむりたい
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